AI計算基盤を手がけるスタートアップのKONSTは、メモリ大手ADATAが主導する300万米ドル(約9,600万台湾ドル)の資金調達を完了しました。本ラウンドはシリーズAの一部であり、両社は「ソブリンAI」市場の開拓を加速させます。ソブリンAIとは、企業や政府が自国内のデータセンターでAIモデルを稼働させ、データを国外に出さずに各国の規制・コンプライアンス要件を満たす考え方を指します。
主なポイント
- メモリから計算までの垂直統合。 ADATAはDRAMやeSSDなどのメモリ製品を、KONSTは計算リソースの調整、データセンターの構築・運用を担います。両社はハードウェアから導入・運用までを含む一体型のAI計算サービスを、アジア太平洋をはじめとする市場に提供する計画です。
- マイニングからAIへの転換。 KONSTのチームは2017年に暗号資産のマイニングへ参入し、2022年の相場後退期にGPUとサーバー資産をAI計算用途へ転換しました。GPUの調達、データセンターの構築、大規模な計算リソースの調整に強みを持ち、米国のCoreWeaveと重なる経緯です。
- 短期間・高密度での構築。 自社プラットフォームGlows.aiがデータの保存・移行・環境構築の課題に対応し、モジュール式の設計によりAI計算センターを6~8か月で構築できます。中小企業やアプリケーション開発者にとって、導入にかかる時間と資本の負担を抑えます。
- 鍵となるメモリ。 モデルの大規模化に伴い、メモリの帯域幅と容量が学習・推論のボトルネックの一つとなっています。ADATAのDRAMとストレージ製品は、KONSTの計算基盤に直接統合されます。
- 構築目標。 KONSTは2027年末までに、ESG基準に準拠したAI計算センターを世界で10拠点構築する計画です。
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